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干ばつで運航が制限されたパナマ運河の通過を待つために海上に滞留する貨物船=パナマ市沖で2023年8月25日、AP

 中米パナマが深刻な干ばつに見舞われ、世界の海上交通の要衝であるパナマ運河で通過を待つ貨物船の「渋滞」が生じている。運河当局は水不足を理由に通過する船舶の数や重量を制限しており、ロイター通信によると、現在の措置は少なくとも今後10カ月は続く見通しだという。

 太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河は全長約80キロ。水路には高低差があり、水門で区切った複数の区画の水位を上下させてエレベーターのように船を通す仕組みだ。1隻が通過するのに2億リットルの水が必要とされるが、供給する貯水池の水位が低下している。2022年には1日平均40隻が運河を通過したが、現在は節水のため32隻に制限している。通航制限は輸送の遅延とコスト増加を招いている。

 パナマは世界でも雨の多い地域として知られ、例年5~12月ごろが雨期に当たるが、米CNNによると、今夏にかけての降水量は今世紀で最も少なかった。直近では19~20年にも干ばつを経験している。運河当局は「現在の深刻さと干ばつの再発は歴史的に前例がない」とし、気候変動に対する長期的な適応策についての調査を進めている。【ニューヨーク八田浩輔】

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