銚子漁港(千葉県銚子市)で28日、鮮魚などの競りがあった。東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出を巡り、原発周辺の魚から放射性物質のトリチウム(三重水素)が検出されなかったとする検査結果が公表されてからは、初めての競りだ。市場関係者によると、風評被害の兆候はなく、ほぼ通常通りの価格で競り落とされたという。

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28日の競りでは、ほとんどの魚が通常価格で取引された(銚子漁港第3卸売市場で)

 銚子漁港では28日午前7時30分から、マグロやスズキなどの競りが始まった。141トンが水揚げされたキハダマグロは、1キロ510~300円の「ほぼ通常通りの価格」(銚子市漁協)で競り落とされた。スズキも普段と変わらない1キロ1600~1239円。ヒラメなど他の魚も、ほぼ通常の価格だったという。

 競りに参加した仲買人の一人は、「価格は普段通り、需要と供給のバランスで動いている。風評被害による変動は今のところ見られない」と話した。

 処理水の海洋放出は、24日午後に始まった。東電は原発周辺の海水を採取して分析。25日公表の結果によると、トリチウムは検出可能な濃度を下回り、異常はなかった。水産庁は26日、周辺海域の魚類からトリチウムは検出されなかったと発表した。こうした結果を受け、消費者が冷静に対応しているとみられる。

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