【大便についてうんち博士が解説】大便が伝える「体内の状況」の読み解き方と、快便に導く生活習慣
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「大便」は汚いものと思っていませんか?実は体からのメッセージを伝える「お便り」であり、
今の健康状態を知る重要な手がかりになります。知っているようで知らない
大便の基礎知識や健康管理に役立つメッセージの読み解き方を、
腸内フローラ研究の第一人者、うんち博士こと辨野義己先生にうかがいました。

■大便と親しくなるために知っておきたい基礎知識
大便は、食べ物や水分を口から摂ると、食道、胃、そして十二指腸、小腸、大腸を経て肛門から排出されます。
食事をしてから排出するまで16〜18時間かかります。
イギリス人医師のデニス・バーキット博士が、食事をしてから排便までの時間を
ウガンダの黒人女性グループとイギリスの白人女性グループで比較したところ、
ウガンダの黒人女性グループは平均12〜18時間、イギリスの白人女性グループは3〜4日かかりました。
この差の一因は食事にあり、ウガンダの黒人女性は精製していない穀類やサツマイモをよく食べるのに対し、
イギリスの白人女性グループは精製されたパンや肉類が中心でした。野菜が少なく食物繊維が
足りないと大便をつくる力が極端に弱くなり、便通には食習慣の違いが大きく関係しているといえます。
便意が起こるしくみは、直腸に便が溜まることで直腸壁が刺激され、その刺激が脳に伝わると、
うんちがしたいという感覚になります。直腸は最も水分を吸収する場所なので、
ここで便が滞留するとどんどん硬くなって便秘になります。1日1回、朝にお通じがある状態が健康の源。
便意を感じたら我慢しないですぐに出す、という意識づけが大切です。
また大便は食べかすと思っている人は多いですが、正しくは水分が80%、残りの20%は残渣物です。
残渣物の1/3は消化されなかった食物繊維などの食べかす、2/3がはがれた腸の粘膜と腸内細菌で構成されています。
食べかすはほんのわずかにすぎないのです。

■出したら観察、大便からのメッセージを見逃さないで
トイレのことを「便所」と言いますが、便所は体からの「お便り」を受け取る場所。
排便をしたらそのつど大便の状態を観察すると、健康状態の変化や見直すべき生活習慣が見えてきます。
その際に参考にしたいのが大便の形状と硬さを7段階にわけた「ブリストルスケール」です。
7段階のなかで、タイプ1〜2は水分量や食物繊維が少ないため硬く便秘ぎみ。タイプ3〜5は健康な範囲の大便、
タイプ6〜7はストレスなどの影響を受けて腸粘膜の機能が低下し、水分を吸収できず下痢ぎみな状態。
最も健康なのは、表面がなめらかで適度に軟らかいバナナ状のタイプ4です。今日の大便はどのタイプ?
排便のたびに観察する習慣をつけましょう。
また理想的な大便は次の通りです。便通の状態、色、形、量、においをチェック!