兵庫県姫路市で里道など生活道路の整備を担う市道路保全課の技能労務職員が2018年3〜6月、本来の業務とは無関係な多目的グラウンドの整備に従事していたことが分かった。延べ520人が計64日間にわたり、地面の舗装作業に当たった。この影響で、同課が担うべき生活道路の整備に遅れが生じたため市は外部への発注などで対応したが、市議会からは経緯を疑問視する声も上がっている。
 市によると、職員が整備したのは白浜地域の下水処理施設「東部析水苑(せきすいえん)」の敷地内にある多目的グラウンド。同地域への市中央卸売市場移転事業に伴い、地域内にある広場の利用が制限されたため代替地として整備した。現在も地元の4地区などが使用している。

 作業に当たったのは18年3月22日から6月26日までの平日で、市道路保全課の技能労務職員が交代で従事した。敷地内に真砂(まさ)土や砕石を敷き、ソフトボールができる広さ約5千平方メートルのグラウンド4面と駐車場約1万平方メートルを完成させた。市は材料費や重機のレンタル代として計約1800万円を支出した。
 一方、この期間中、同課では計画していた里道の整備などが停滞したため、18年度後半に工事を外部の業者に発注するなどして間に合わせたという。市は当時の発注件数や金額などを調べる。
 一連の経緯は、白浜地域の公共事業の予算について、妥当性などを検証する市会特別委員会で市が明らかにした。市議からは「なぜ(同課の職員が)本来業務と異なるグラウンド整備をすることになったのか総括が必要だ」などの指摘が出た。