「下着の中まで探られる」


> その足で王城の牢獄へ面会に行った。ケイトという名の身分証を見せて
「夜会で刃物を振り回して捕まった男の恋人です。面会に来ました」
と涙目で面会を申し込んだ。

「ああ、カールか。悪いが身体検査をさせてもらうよ」
「はい。お願いします」

覚悟の上だけど、入念に身体検査をされるのはとても気持ちが悪い。ポケットどころか下着の中まで探られる。ニヤニヤして見ている他の牢番たちに腹が立つが、どこの国でも死刑囚の面会を女が申し込めば扱いはこんなものだ。

牢番に付き添われて一番奥の石造りの牢獄にたどり着く。
「おい!恋人が来たぞ」
四十過ぎの牢番が声をかけると粗末なベッドに寝ていた男が起き上がった。
さあ、ここが最初の関門だ。
これに比べたら身体検査なんてどうってことない。私は目で男に「余計なことは言うな」と訴えた。通じてくれ!