キャラクター造形に関して、ユルとアサの双子の設定は、荒川氏が長年温めていた「誕生日が異なる双子」というアイデアから生まれた。アサが黒髪、ユルが金髪という視覚的な対比は、アサの「悪役」的な立ち位置を先に決めたことに由来する。ユルの「山にいると死と隣り合わせだから、頭の中が生き残ることだけでシンプルになる」という台詞には、荒川氏自身の山育ちの経験が色濃く反映されている。

東の村の描写では、奈良県の高取城や岩手県の遠野地方を参考にし、実際に現地を訪れて得た感覚を基に、独自の文化や風習を創造したと述べた。例えば、葬儀の際に白い旗を2本立てる風習は東北地方の文献から着想を得たものだという。

アニメ化については、漫画がカラーになったことや、キャラクターに声がついたことで、世界観が大きく広がったと喜びを語った。特に、キャラクターの動きの表現力や戦闘シーンのアクション、日常描写の細やかさを高く評価し、視聴者にも注目してほしいと述べた。

最後に、荒川氏は『黄泉のツガイ』を漫画、アニメ、声優、主題歌など、どのような入り口からでも楽しんでほしいとメッセージを送った。