【時事考察】三大欲求(食欲・性欲・睡眠欲)という根拠のない幻想が事実であるかのように語られている問題|綾野つづみ
https://note.com/nabewata_lit/n/n2ffce89d348c

 お腹が空いてなにかを食べることは欲望じゃない。必要なエネルギーを補給しているだけなのだから。もし、コントロールできないほどに食べ過ぎているから、それは依存症の可能性が高い。睡眠も同じ。眠くなるのは当然。朝、起きれなかったとしたら、自律神経に異変があるのかも。
 とはいえ、食欲と睡眠欲なんてどうでもいい。三大欲求の話をするとき、この二つは単なるきっかけ。ほとんどの場合、性欲が強い、あるいは性欲が弱いと話すため、人は三大欲求を持ち出してくる。まるで性欲というものが当たり前のように存在しているかのように。
 冷静になってみると、食事と睡眠という生命を維持する上で欠かせない行為に対し、性欲はあまりにも重要度が低い。この違和感にこそ、三大欲求という幻想の危険が潜んでいる。というのも、性欲が生きるために必要なものであると示そうとする詭弁が隠れているのだ。